- 著者
-
岡部 貴美子
亘 悠哉
飯島 勇人
大澤 剛士
坂本 佳子
前田 健
五箇 公一
- 出版者
- 国立研究開発法人森林研究・整備機構
- 雑誌
- 基盤研究(A)
- 巻号頁・発行日
- 2020-04-01
見えないウイルスが接近する脅威を、可視化することを目的とする。そのためにマダニが媒介するSFTS等をモデルとし、野生動物の個体群と移動分散、マダニの分散への貢献、マダニの増殖にかかる生物・非生物学的要因、個体群の空間スケールを明らかにし、セル・オートマトンモデルによる予測、フィールド調査による検証、細胞レベルの病理試験等を駆使して精度の高い動物リレーモデルを開発する。これにより、マダニと病原体が野生動物にリレーのバトンのように受け渡され、途上の環境変化によってリレーの方向等に変化が生じ、感染症の溢出・拡大が起こるという仮説を検証し、感染拡大メカニズム解明とそれに基づく対策手法開発に資する。