著者
磯田 桂史 伊藤 重剛
出版者
崇城大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

明治初期、洋風建築が地方へ普及していく過程において、熊本県の場合、二つの伝播ルートがあった。長崎からの伝播ルートと東京からのルートである。当初、熊本側は、能動的に長崎ルートによって洋風建築を取り込み、そのため、東京ルートに数年先んじて伝播した。熊本県内に伝播してきた建築は、両ルートとも、明治10年代までは擬洋風建築であったが、明治20年頃相次いで本格的洋風建築が東京ルートによってもたらされ、それ以降、本格的洋風建築は県内に徐々に普及していった。

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こんな研究ありました:明治期日本における洋風建築の地方への普及過程に関する研究-熊本県を事例として(伊藤 重剛) http://t.co/QFyZMjKtll

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