著者
大場 修 包 慕萍 西澤 泰彦
出版者
京都府立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究では、現在の中国東北地方に現存する旧満鉄日本人社宅街の計9類型の集合住宅の住戸プランを実測し、文献と照らし合わせて満鉄附属地における集合住宅の歴史を明らかにした。具体的には、満鉄附属地では1908年から集合住宅が建設され、1920年から商住兼用集合住宅が普及、1930年代には大規模な集合住宅地が建設されるようになった。また、6類型の住戸標準プランを定め、畳モジュールを使いながら和室から洋間へ変更できるように工夫し、住宅地では近隣住区を意識した計画手法が見られた。これらは、日本及び中国の近代都市史・建築史上、時代を先取りした設計と開発の手法であると評価でき、その意義を明確にした。

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こんな研究ありました:近代中国における日本人住宅地の形成過程とその特質に関する実証的研究(大場 修) http://t.co/GkAWMLqEi7

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