著者
宮脇 美保子 宮林 郁子 谷垣 静子 酒見 隆信
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010-04-01

看護師がとるべき倫理的行動について判断できているにもかかわらず、その判断に従って行動できないことにより生じる「倫理的悩み」についてのインビューを中堅看護師を対象に行った。データをM-GTAを用いて分析した結果、【患者の尊厳を傷つけること】【看護師の都合を優先すること】【必要なケアを省略すること】【ケアの公平さを欠くこと】【患者に対して誠実さを欠くこと】【組織から行動を制約されること】の6つがカテゴリー化された。「倫理的悩み」は看護師に〈後ろめたさ〉〈あきらめ〉〈無力感〉〈感情の平坦化〉といった心理的ダメージを与え、看護の質に影響を及ぼしており、倫理的支援システム構築の重要性が明らかとなった。

言及状況

Twitter (3 users, 3 posts, 15 favorites)

本研究で明らかになった倫理的悩みは 看護師に「無力感」「自己嫌悪」「あきらめ感」 「感情の平坦化」 といった心理的ダメージを与えていることが確認できた そして、憂慮すべきはこうした心理的ダメージを看護師が自分の中で抱え込んでしまっている現状である https://t.co/rKKVUvwhwK

収集済み URL リスト