- 著者
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坂井 信之
中村 真
飯塚 由美
長谷川 智子
山中 祥子
- 出版者
- 東北大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2011
本研究は、孤食の心理学的問題を明らかにするため、孤食と共食(誰かと一緒に食べること)間で食物のおいしさなどがどのように変化するかということを調べた。その結果、孤食と共食では食物のおいしさ自体に差はみられなかったが、共食時には食事状況に対するポジティブな感情の生起がみられることが明らかとなった。この結果から、共食は、単に食卓を同一にするという物理的なことではなく、一緒に何かを成し遂げる(coaction effect)という心理学的なことであることが示唆された。