著者
渡辺 和之 橘 健一
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、自動車道路の開通した現在でも、ヒマラヤ交易が形を変えて継続していることを、ネパール国内での現地調査によって実証した。特に畜産物に注目し、その生産から消費に至る流通経路を調べることで、交易を支える諸条件を明らかにした。この結果、交易が山地住民の農業・牧畜・森林利用の複合経済を基盤とし、他地域や都市や海外とも関わる交易ネットワークに支えられることが示した。また、とかく一方向的に都市の商品が流通すると見られていた山地経済を見直し、出稼ぎ経済の浸透で過疎化する山地経済を支え、存続する基盤は何か考察した。

言及状況

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こんな研究ありました:現代ネパールにおける畜産物交易の持続(橘 健一) http://t.co/JabXPtfJF6

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