著者
田谷 修一郎
出版者
大正大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2012-08-31

観察者の両眼間距離(右眼と左眼の水平方向の離れ具合)が立体視(網膜像差に基づく奥行きの知覚)に及ぼす影響について検討した。約50名の観察者について,ランダムドットステレオグラムの観察時に知覚される奥行き量を測定した。刺激はPCディスプレイ上に呈示され,アナグリフを通して観察された。観察者の両眼間距離は瞳孔間距離計を用いて計測された。実験の結果,知覚奥行き量の平均値と両眼間距離,および知覚奥行き量のばらつきと両眼間距離の間に負の相関関係が認められた。この結果は,視覚系が網膜像差に基づいて奥行き量を復元する際に両眼間距離情報を利用していることを強く示唆する。

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日本人でも眼間距離はこれだけバラツキがあるのですが、65mmぐらいにデフォルト値が設定されていることもあるので、より狭い人がそのまま使うと「巨人になった感覚」、つまり世界や他者が相対的に小さくなったように感じるわけです https://t.co/PYvumwJW5s https://t.co/3CmVMdIFwq
KAKEN — 研究課題をさがす | 両眼立体視の個人差―左右眼間距離と学習の影響についての検討 (KAKENHI-PROJECT-24830079) https://t.co/8Z8la00rCI

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