著者
上野 修 米虫 正巳 近藤 和敬
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

1960年代後半から80年代にかけて、現代フランス哲学思想に到来したスピノザ・ルネッサンスの源流を、フランス・エピステモロジーの系譜上に位置づけた。カヴァイエスからカンギレムへと続くエピステモロジーの系譜上に、アルチュセールととラカンの強い影響下にあった60年代後半のエピステモロジー・サークルがある。彼らの『分析手帖』は構造主義を背景に科学・主体・生命に関する理論的問題の分析を展開したが、これを活気づけていたのがカヴァイエスの「概念の哲学」という理念であり、この理念がスピノザ主義の名のもとに当時のアルチュセール派やラカン派を様々な仕方で活気づけていたことが明らかとなった。

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