著者
渡辺 裕 佐藤 守弘 輪島 裕介 高野 光平
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

学生運動が盛り上がりをみせた「1968年」は、日本戦後史における社会の転換期とされるが、この時期は同時に、芸術や文化の諸領域においても大きな変化が生じた時期でもある。この研究では、視覚文化、聴覚文化、大衆文化、メディア研究の専門家が協同して同時代の言説研究を行い、その変化を検証した。その結果、それらが政治や社会の変化を反映しているというこれまでの理解とは異なり、この時期は人々の感性や心性が大きく変化し、文化の枠組みや価値観全体が構造的な転換を蒙った時期であり、政治や社会の変化もまたその大きな動きの一環をなすものであることが明らかになった。

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こんな研究ありました:聴覚文化・視覚文化の歴史からみた「1968年」:日本戦後史再考(渡辺 裕) http://t.co/HJtvqrMSM7

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