著者
荒谷 邦雄 細谷 忠嗣 楠見 淳子 苅部 治紀
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

近年、日本でも国外外来種に対する規制や防除がようやく本格化したが、国内外来種への対応は大きく遅れている。 移入先に容易に定着し地域固有の個体群とも交雑が生じる上に交雑個体の識別が極めて困難な国内外来種はまさに「見えない脅威」であり、その対策は急務である。そこで本研究では、意図的に導入されたペット昆虫を対象に、形態測定学や分子遺伝学的な手法を利用して、国内外来種の実態把握や生態リスク評価、交雑個体の検出、在来個体群の進化的重要単位の認識などを実施し、国内外来種の「見えない脅威」の可視化とそのリスク管理を試み、在来の多様性保全のための効率的かつ効果的なペット昆虫問題の拡大防止策の提言を目指した。

言及状況

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ツシマ系本土ヒラタに関する話題を見かけたので。 ツシマヒラタの遺伝子が北部九州に限らず九州全域に存在していることは九大の調査で明らかになっています。 https://t.co/41BXSJcc75
@Kakemaru0127 https://t.co/CQFgnkmy5c 遺伝子解析においてはこちらを参考にされると良いと思います。 九州のヒラタはツシマヒラタ型と現在進行系で自然交雑中で、更に九州内それこそ同県内でも採集場所で交雑具合が違うことがわかります。 形状がバラつく原因は、恐らくそういうところからなのかもしれませんね。

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