著者
高井 正三
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:13490796)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.14-21, 2013

米国Apple 社が最初のiPadを発売した2010年1月27日から3年が経った.昨年末に調達したiPad Retinaは4代目のiPadらしいが,iPhoneやAndroidなどのSmartphoneが一定程度普及しているにもかかわらず,我が国では未だにeBook(電子書籍)やTablet PC がそれほど普及していないように思われる.2012年には最新版Android OSを搭載したGoogle Nexus 7やAmazonからもKindle Fire HDが発売され,Windows 8を搭載したSlate PCも登場した.筆者はTablet PCとしてApple iPad Retina,Google Nexus 7,Amazon Kindle Fire HDを,eBookとして,Sony Reader PRS-T2,Amazon Kindle Paperwhite,Rakuten kobo glo,Booklive Lideoを入手したので,その使用記とあわせて,「電子書籍端末とデジタル教材で大学を変える(その3)=大学を変えられるか」というテーマで,大学教育の変革とeBookの活用法から,本誌3度目の提案したい.
著者
畑 篤
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:21883181)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.29-34, 2018-06

Moodleでは様々な形式の小テストを作成することができる。しかし,複雑な問題をGUI上で作成するには手間がかかる。そこで,多くの人にとって普段使い慣れたWordを利用して問題を作成し,それをMoodleでインポート可能なXMLファイルに一括変換するツールを開発してきた。Moodle3へのバージョンアップによりミッシングワード選択,ドラッグ&ドロップテキスト,ドラッグ&ドロップイメージ及びドラッグ&ドロップマーカの小テスト問題が新しく追加された。そこで,これらの小テストについても,Wordで作成した問題をMoodleにインポート可能なXML形式に変換するツールを開発した。このうち本稿では,ミッシングワード選択及びドラッグドロップテキストの変換ツールについて紹介する。
著者
高井 正三
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 富山大学総合情報基盤センター 編 (ISSN:21883181)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.45-50, 2014

昨年2013年8月1日,総合情報基盤センター学術情報サービス研究開発部門では,計算センター設置から総合情報基盤センターの現在に至る,約50年間の広報誌,ニュース,利用の手引きなど,様々な文献・資料を収集分類し,デジタル化して保管し,「総合情報基盤センター・デジタル・アーカイブス(電子保管庫)」と命名し,Web上に公開するサービスを開始した.49年前の昭和40(1965)年に3月15日に「富山大学計算センター」が設置されてから,今年は50周年目の年に当たる.この半世紀を経た記念すべき年を契機として,50年間に蓄積された膨大な文献・資料の中で,歴史に残して,後世に伝えるべきものを選択し,電子化してWeb上に掲載すれば,学生・教職員・研究者のみならず,本学で学び,研究した卒業生に,思い出の文献・資料を,インターネットで,誰でも,何時でも,何処からでも検索してもらい,提供することができる.本学では既に人文学部の立川健治教授が中心になって,富山大学デジタル・アーカイブスを構築中であるが,その先駆けとしてITC Digital Archivesを開設したので,皆さんに閲覧いただき,ご意見を伺って,改善していきたいと考えている.
著者
高井 正三
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 富山大学総合情報基盤センター 編 (ISSN:21883181)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.28-34, 2016

ビジネスや医療,金融・保険,通信・放送,流通・小売,製造,メディア,公共・公益などにおけるビッグデータ活用事例は多々あるが,教育におけるビッグデータ活用事例が殆どなかった。しかし,e-Learningなどの分野で,最近は徐々にみられるようになってきた。また,IBMのWATSONというHPCが登場し,米国のジョパディというクイズ番組で二人のクイズ王に勝ってから,Cognitive Computing(認知計算)という分野に応用され,経験を通じてシステムが学習し,相関関係を見つけて仮説を立てたり,成果から学習したり,新たな可能性が出てきている。本稿では,今後のビッグデータ活用の方向と,IoT,機械学習など,Cognitive Computing の応用が期待される分野を観て,ビッグデータがいかにして世界を変えていくかを提言してみたい。
著者
上木 佐季子
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:21883181)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.16-19, 2017-03

Moodle小テストの穴埋め問題作成にはGUI(Graphical User Interface)が利用できないため,Moodle上では問題書式が複雑になる。その難点をカバーできるツールとして,Word文書で作成した穴埋め問題をMoodleにインポート可能なXMLファイルに一括変換するツールを総合情報基盤センターのWebサイトで公開している。本稿では,このツールの利用を想定せずにWordで作成された穴埋め問題がこのツールを介してMoodleに載るまでの過程を解説する。
著者
大野 圭介
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:13490796)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.3-9, 2004

さまざまなネットの罠について事例をあげて,警鐘を鳴らしたい。
著者
布村 紀男
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:13490796)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.88-91, 2005-03

FreeBSDでサポートされているjail仮想OS技術を使った事例について紹介する。
著者
内田 並子 遠山 和大
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:13490796)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.93-96, 2008

富山大学のアクセスマップ・キャンパスマップの作成にあたり、誰もがわかやすく、利用しやすい地図になるようにユニバーサルデザインの観点を考慮した。多様な利用者の視点に立ち、デザイン・配色などに配慮し、なおかつ情報を正確に伝えるということを追求した。従来の案内図に較べてユーザビリティが向上した使いやすいアクセスマップ・キャンパスマップになったと考える。
著者
山田 斗志希 遠山 和大
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:21883181)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.43-49, 2020-12

本稿では,筆者(山田)が制作した講演会のポスターについて,制作に使用したソフトウェアをどのように使用したのか,これについて制作過程を交えて具体的に解説する。
著者
布村 紀男
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:13490796)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.30-33, 2013

GPU(graphics processing unit)は消費電力当たりの演算性能が高く、スーパーコンピュータの低消費電力化に向けたアクセラレータとし広く知られるようになっている。倍精度浮動小数点演算性能の向上やECCメモリに対応した製品の供給によりHPC(high performance computing)での利用条件が整っている。CPU でもマルチコア化や低消費電力化技術が進展している。スマートフォンや7 インチタブレットなどに使用される省電力ARMベースCPUとGPUを組み合わせた開発キットの試用について取り上げる。
著者
小林 大輔
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:21883181)
巻号頁・発行日
no.16, pp.18-19, 2019-06

本学の情報システムは,平成31年3月1日から新しいシステムに更新された。ここでは,Webメール(Active!mail)について紹介する。
著者
木原 寛
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:13490796)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.35-40, 2007-03

プログラムの作成や実行が容易な環境として,表計算ソフトウェアExcelのVBAに注目し,基本グラフィックスとタートルグラフィックス描画機能等をモジュールとして追加し,教育用プログラミング学習環境として利用可能とした。
著者
畑 篤
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 富山大学総合情報基盤センター 編 (ISSN:21883181)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.78-81, 2014

昨年,Excelシート上に一定の書式でテスト問題を記述し,Moodle 2のXMLフォーマットに一括変換するツールを開発したことを報告した。このツールに,新たにMoodle 2のXMLフォーマットから,Excelでの小テスト作成フォーマット形式に変換する機能を追加した。ここでは,追加した機能の技術的なことについて紹介する。
著者
高井 正三
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:13490796)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.53-56, 2009

2008年はいわゆる低価格ミニ・ノート・パソコン(Mini Note PC)が爆発的に誕生した元年であり,ニコラス・ネグロポンテが進める$100 PCへの序章の年であった。本稿では,本学で未だに進まない学生へのPCの必携化を,容易に実現する起爆剤となるのかを課題に,最近購入した3種類のMini Note PCの実力を探り,そのひとつのSolutionを提供したい。
著者
奥村 弘
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:13490796)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.63-64, 2008-03

本研究では,高精度かつ高能率となる非構造格子による流体解析手法を開発するために,Semi-Lagrange法で必要となる物理量の高次補間を,有限要素法における要素内の内挿補間としてとらえ,構造解析分野における板曲げ問題で考案された高次補間要素をSemi-Lagrange法による移流計算に適用する。
著者
布村 紀男
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 富山大学総合情報基盤センター 編 (ISSN:21883181)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.49-52, 2016

近年,各種方面でビッグデータの話題が良く取り上げられている。GoogleのMapReduceとGoole File Systemの論文を契機にHadoopに代表される巨大なデータ解析に必要なシステムが開発されている。その中でも最近人気急上昇のApache Sparkについて,ビッグデータやデータサイエンスに全く精通していない素人の筆者がミニマムクラスタ環境作成し,サンプルプログラムを少し動かしてみた体験を紹介する。
著者
富山大学総合情報基盤センター
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:21883181)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.108-108, 2014-03

欧米大学発ベンチャーのMOOC(大規模公開ネット授業)や、カーン・アカデミーなどのオンライン教育は世界中で急速に普及し、既存の教育機関のカリキュラム編成や社会人教育/就職などにも大きく影響を与えている。そこで、Courseraにおける受講体験やミートアップ(勉強会)実践を交えながら、オンライン教育の最新状況と可能性、MOOC時代の標準的なコース設計、実践プラットフォームとしてのMoodleの可能性について理解することを目的に、専門家を招いて実習も含めた講演会を開催した。
著者
沖野 浩二
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:13490796)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.8-11, 2011

2006年2月の情報システムの更新に合わせて,3キャンパスのユーザ情報を一元管理する学内認証基盤の構築を行った。この認証基盤は,この5年の間に情報センターのシステムだけでなく,学務システム等にも連携され,学内の情報基盤になくてはならないものとなった。本稿では,5年間で整備された学内認証基盤の概要とその効果,今後の課題について述べる。
著者
黒田 卓
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:13490796)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.24-25, 2012-03

平成23年(2011年)3月11日,東日本を中心とした日本の観測史上最大規模の震度7の地震とそれによって引き起こされた津波によって,東日本の太平洋沿岸地域は壊滅的な被害に見舞われた。これにより発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響を受け,被災地だけでなく,全国的に電力不足が発生し,関東エリアでは計画停電が実施される事態となった。本学は幸いなことに被災は免れたが,総合情報基盤センターの立地条件も呉羽山活断層帯や神通川流域の氾濫予測地域に位置し,今後のBCP(事業継続計画)対策の重要性を再確認させられる事態となった。本稿では,大震災時に総合情報基盤センターが実施した支援と,今後のBCP対策についての検討状況について述べる。