著者
駒林 邦男
出版者
岩手大学教育学部附属教育実践研究指導センター
雑誌
岩手大学教育学部附属教育実践研究指導センター研究紀要 = The journal of the Center for Educational Research and Practices (ISSN:09172874)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.19-41, 1992-03

拙論は、日本教育学会第50回大会・シンポジウム「学校知を問い直す」(1991/8/29)での提案資料(2)を、シンポジウム後、大幅に書き改めたものである。
著者
天木 桂子 池田 揚子 中屋 洋子
出版者
岩手大学教育学部附属教育実践研究指導センター
雑誌
岩手大学教育学部附属教育実践研究指導センター研究紀要 = The journal of the Center for Educational Research and Practices (ISSN:09172874)
巻号頁・発行日
no.2, pp.139-155, 1992-03

羊を原毛から入手して加工することが一般家庭に広がっている背景から,フリースを洗毛して作成した手紡ぎ毛糸の適切な洗濯方法を検討した。すなわち,手紡ぎ毛糸を編み地に仕上げ,様々な条件下で洗濯の繰り返し実験を行い,収縮率および各種物性値を測定して,市販毛糸編み地との比較を行った。その結果,すべての条件で洗濯回数が増すとともに収縮率も増大することが分かった。また,横方向に比べて縦方向の収緒が大きく面積収締率に反映していた。手紡ぎ毛糸に比べて市販毛糸が,機械洗いに比べて手洗いが,さらに洗濯温度が高いほど収縮しやすく,物性の変化も著しかった。手紡ぎ毛糸編み地は,市販毛糸を利用した場合に比べて,含気率が高く風合の良い製品に仕上がるが,洗濯を繰り返すことにより低下し,市販毛糸編み地に近づいた。また,毛製品もネット利用や弱水流により家庭用電気洗濯機で十分洗濯できることが明らかとなった。
著者
佐藤 勝洋 SATO Katsuhiro
出版者
岩手大学教育学部附属教育実践研究指導センター
雑誌
岩手大学教育学部附属教育実践研究指導センター研究紀要 (ISSN:09172874)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.157-173, 1992-03-01

中学校理科の「天気の変化」という単元では,気象現象や季節の変化を扱う。単元に入る前に生徒たちに,気象現象について関心を向けさせることを目的として「天気日記」なるものをつけさせた。冬休みの2週間,その日その日の天気や気象に関したことをさがして,10行程度で記録する。天気や気象に関係していることならどんなことでもよい,という条件にした。「天気日記」で取り上げられていた対象は様々で,広範にわたっていた。このことに着目して,生徒(人々)は「季節の変わり目をどんなことから感じとるのか?」ということを調べた。今回はその中から,「夏」の季節感について述べてみたい。
著者
伊藤 章一 ITO Shoichi
出版者
岩手大学教育学部附属教育実践研究指導センター
雑誌
岩手大学教育学部附属教育実践研究指導センター研究紀要 (ISSN:09172874)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.149-177, 1995-03-01

筆者が本学保健体育科学生の冬季体育,特にスキー授業に永くそして深く係わってきた。今日までスキーの世界は,技術の構成,内容や指導法ならびに練習法は,年代に沿って大きく変動してきている。特に,戦後から今日までの一般スキー指導のバイブルであるSAJ「スキー教程」は十数回に渡って発刊や改訂がおこなわれている。その主たる教程からスキー技術の歴史的変遷の一端を述べたものである。
著者
種倉 紀昭
出版者
岩手大学教育学部附属教育実践研究指導センター
雑誌
岩手大学教育学部附属教育実践研究指導センター研究紀要 (ISSN:09172874)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.247-262, 1991-03-01
被引用文献数
4

本学部の特設美術科・美術科学生の絵画基礎実習と絵画所属学生の行なっている絵画専門実習,卒業制作に見られる近年の学生の制作に関わる現代絵画の問題点と課題を論ずることが本論の目的である。それには現代絵画の表現概念と近代美術のそれと関連について,また,前衛美術として現代絵画の特徴について考える必要がある。近代美術の自律性から来る純粋化と非芸術への漸近,ダダイズム以後の前衛美術の反市民芸術志向の二つが現代の絵画様式の多様性と相俟って伝統統的絵画教育の方法との間に現代的アポリアを招いている。最後に,研究専門領域のひとつである絵画組成論や絵画論との関連でこれまで筆者が指導上特に留意してきた事項とその指導法の改善課題について述べた。