著者
大竹 才人
出版者
愛知工科大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

DNAは機能性材料としてバイオナノデバイスへの展開が期待されており、それに必要なDNAナノパターニング技術の開発が求められている。また、オーダーメード医療などの次世代診断に向けて簡便で高感度なDNAセンサが求められている。そこで本研究では、ナノインプリント技術を利用してDNAセンサ開発に向けたDNAのナノパターニングを試みた。ナノインプリントのレジストとして、DNAと強い相互作用を有するポリマーとして知られているポリ-L-リジン(PLL)をガラス基板上に用いた。まず、ガラス基板上のPLL薄膜をSiモールドを用いて120℃、6MPa、5minの条件でナノインプリントした。その後、この基板上に1mg/mlDNA溶液を滴下して2分間紫外光照射して、熱湯で洗浄することでDNAナノパターンを得た。これは、ナノインプリトによってPLLがナノパターン状に改質されて、そのナノパターン部位がDNAをより強固に固定化するためであると考えられる。
著者
板宮 朋基 永竿 智久 千代倉 弘明
出版者
愛知工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究の目的は、乳がんに伴う乳房切除手術後に行う乳房再建手術において、視覚的に最適と認識される手術デザインを提唱することにある。乳房のすべての形態パターンごとに考えられる手術デザインを提示し、それぞれの方法に対する審美的評価を行った。本研究において3次元コンピュータ・グラフィックスを用いることにより、複数の乳房の形態パターンや手術デザインに対応する手術痕を提示した。患者の乳房をレーザースキャナで計測し、3次元形状点群データを得た。レーザー計測による欠損域を補間するため、CT画像からの3次元形状も併用した。人体3次元形状のデータの軽量化手法やウェラブル端末利用手法の確立、他症例への応用も行った。
著者
杉森 順子 永野 佳孝 小沢 愼治
出版者
愛知工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究の目的は、「曲面のある立体物」に正確なプロジェクションマッピングが行え、映像とマスクの合成をリアルタイムに計算することで、「動く立体物」にも投影できる制作支援システムを開発することである。プロジェクションマッピングとは、立体物の形状に合わせて変形した映像を投影する技法である。本研究では、プロジェクタを活用して壁面に映った立体物の影からマスクを自動作成し、光の走査で立体物に投影する変換画像の情報を計測する手法と、FPGAによるリアルタイム画像機器を開発した。この開発により、安価な機器を用いて動く立体物にリアルタイムでプロジェクションマッピングが行えるシステムを構築することができた。