著者
永井 久美子
出版者
東京大学連携研究機構ヒューマニティーズセンター
雑誌
Humanities Center Booklet (ISSN:24349852)
巻号頁・発行日
no.6, pp.1-40, 2020-12-24

クレオパトラ、楊貴妃、小野小町を「世界三大美人」と称するのは日本独自の言説とされる。近代以後の産物と推測されつつも、追究されることのなかったその起源を追った。ローマを混乱させたクレオパトラと唐を衰退させた楊貴妃は、破滅を導く「運命の女」として19世紀末に評価され、小野小町も、日清・日露戦争に勝利し、中華世界や西洋世界を傾けた日本を象徴する美女として捉えられた。日本を代表する美女として特に小野小町が選ばれた理由として、「国風文化」を担う歌人の一人であったこと、「小町」が美女を広く表す名称であったことが挙げられる。「世界三大美人」言説は、明治末期から大正初期の頃、「小町」が「ミス」以上に美女を表す呼称として定着していた時期に、美人論が多く展開された新聞や雑誌を通して生み出されてきたものと考えられる。
著者
山下 範久
出版者
東京大学連携研究機構ヒューマニティーズセンター
雑誌
Humanities Center Booklet (ISSN:24349852)
巻号頁・発行日
no.4, pp.17-28, 2020-07-10

「社会科学と人文学の対話――『国書がむすぶ外交』総論を素材に」東京大学ヒューマニティーズセンター オープンセミナー特別回より
著者
伊藤 徳也
出版者
東京大学連携研究機構ヒューマニティーズセンター
雑誌
Humanities Center Booklet (ISSN:24349852)
巻号頁・発行日
no.10, pp.39-67, 2021-05-10

日本と中国の文化交流には少なくとも千年以上の長い歴史があります。その うち、中国人が積極的に日本文学を翻訳しその作品を読んだのは、この百年余 りのことにすぎません。1980年代以降特に近年、日本文学作品は、膨大な量 が翻訳・紹介されていますが、これはかつてなかった空前の出来事です。今回 の講演で紹介する周作人(1885−1967)は、中国に今ほど日本文学の読者 がいなかった二十世紀前半に、最も積極的に日本文学の翻訳・紹介を行ったパ イオニア的な文人作家です。1925年に中国最初の日本文学の教育研究組織を 北京大学内に設置したのもこの周作人です。周作人は、日本文学の専門家とし てというより、中国の新文化運動の強力な推進者として、日本文学に注目しま した。今回の講演では近代中国の文化史になるべく目を配りながら、彼と日本 文学との関わりを概観してみたいと思います。
著者
岡本 隆司
出版者
東京大学連携研究機構ヒューマニティーズセンター
雑誌
Humanities Center Booklet (ISSN:24349852)
巻号頁・発行日
no.4, pp.5-10, 2020-07-10

「社会科学と人文学の対話――『国書がむすぶ外交』総論を素材に」東京大学ヒューマニティーズセンター オープンセミナー特別回より
著者
出口 智之
出版者
東京大学連携研究機構ヒューマニティーズセンター
雑誌
Humanities Center Booklet (ISSN:24349852)
巻号頁・発行日
no.12, pp.64-134, 2021-10-25

画文学への招待―口絵・挿絵から考える明治文化―東京大学ヒューマニティーズセンター第27回オープンセミナー / 日時:2020年10月30日(金)17:30-19:30( オンライン開催) / 担当者:出口智之
著者
山下 範久
出版者
東京大学連携研究機構ヒューマニティーズセンター
雑誌
Humanities Center Booklet (ISSN:24349852)
巻号頁・発行日
no.4, pp.17-28, 2020-07-10

「社会科学と人文学の対話――『国書がむすぶ外交』総論を素材に」東京大学ヒューマニティーズセンター オープンセミナー特別回より
著者
松方 冬子
出版者
東京大学連携研究機構ヒューマニティーズセンター
雑誌
Humanities Center Booklet (ISSN:24349852)
巻号頁・発行日
no.4, pp.1-4, 2020-07-10

「社会科学と人文学の対話――『国書がむすぶ外交』総論を素材に」東京大学ヒューマニティーズセンター オープンセミナー特別回より