著者
山口 嘉夫
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.168-172, 1950-08-29
著者
杉本 大一郎
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.88, no.3, pp.C3-C8, 1993-12-20

自己重力系は、物理系に対するわれわれの常識とは、かなり異なった振舞いを見せる。ここでは、研究会のintroductionとして、そのような振舞いと、その物理的根拠について論ずる。個々の事柄については、後の講演で議論されるので、ここで詳しいことには触れないし、参考文献も取り上げる基準や限度がないので、すべて省略する。それより、むしろ、自己重力系についての概要を把握してもらう助けになればよいと考えている。
著者
近重 悠一
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.240-253, 1977-06-20

4体フェルミ相互作用に基づいて,強,弱,電磁気及び重力相互作用に対するゲージ模型のラグランジュアンを導く。基本になるフェルミ粒子はレプトン,クォークである。理論に,まず,ベクトル粒子に対する零質量条件を課すことによりゲージ粒子を得,後に弱い相互作用に対する自発的対称性の破れの条件を導入して,弱い相互作用を媒介するベクトル粒子の質量を出し,また基本フェルミ粒子の質量を与える。この図式によって,ワインバーグサラムの模型では媒介助変数となっていたワインバーグ角sin^2θ_Wを定める。分数荷電クォーク模型では,sin^2θ_W=3/8となる。また重力相互作用定数G(ニュートンの万有引力定数)と微細構造定数αとが共に4体フェルミ相互作用を考えるときに必要な高運動量切断によって与えられることから,非常に簡単な関係によって結ばれていることがわかる。この関係から,レプトン及びクォークで組まれるワインバーグーサラム模型の多重項の数は5から6位必要な事が示される。