著者
伊藤 克美
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.95, no.1, pp.A103-A104, 1997-04-20

山形新潟合宿ではOptimal Velocity Modelsの一般的論と、最近求まった解析的に解ける模型について議論した。ここで、当日の話の詳細について議論する十分なスペースがない。幸い、我々の最近の結果を中西さんが報告なさっているので、興味のある方はそちらを見て頂きたい。
著者
合川 正幸 藤本 正行 加藤 幾芳
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.99, no.5, pp.E123-E128, 1999-08-20

球状星団中で、他の星とは異なる組成を持つ星が観測されている。その中で、^<24>Mgが減少し、Alが増加しているが、MgとAlの和が一定の星がある。しかし、現在までのデータによる反応率や星のモデルを用いて行なわれた計算では、観測値を説明できず、何らかの補正が必要であることがわかっている。そこで、反応率、あるいは星の構造の修正によって、この問題が解決できるかどうかについて議論をおこなった。
著者
深谷 英則
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.106, no.6, pp.131-176, 2003-03-20

近年,格子カイラルゲージ理論の研究が,大きな進展をみせている。Ginsparg-Wilson関係式とよばれる式を用いたカイラル対称性の再定義により,厳密なカイラル対称性が,連続理論と無矛盾に実現可能だとわかったからである。とはいえ,このことは古典的なレベルでの話であり,量子論として,真にカイラルな理論が構成できるかどうかを知るためには,格子上でのアノマリーを議論しなくてはならない。Luscherは,ゲージ場にある条件(admissibility条件)を課すことによって,アノマリーをコホモロジー的な手法を用いて分類できる可能性を示した。その結果,格子カイラルU(1)理論の定式化に成功した。この論文では,格子カイラルゲージ理論の最近の進展についてまとめた。特に, Luscherのadmissibility条件の果たす役割について注目する。
著者
九後 汰一郎
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.114, no.4, pp.D41-D47, 2007-01-20

余次元模型の様々なシナリオを考えるための道具として、一番簡単な5次元の場合に対する、超重力理論の超共形テンソル算法を使うためのマニュアルを提供する。
著者
片山 泰久
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.4, no.9, pp.97-111, 1952-09

場の理論の発散を除くために導入されたFrom Factorを中心として非局所的相互作用の理解と非局所場の理論の関係を求め、これによつて非局所場理論はどの様に一般化することが可能かを論ずる。
著者
黒星 宝
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.15, no.6, pp.574-581, 1957-10

二核子系に対する交換磁気能率のoperatorとphotopion productionのmatrix elementを用いて表わすと、この部分が以下示される如くpionnucleon散乱と密接な関係がつけられるので、結局pion-nucleon散乱の実験値を交換磁気能率のoperolorの中に含ませることができて、その意味で摂動法などによらない、少くとも原理的には正確な結果と得ることができる。ただここでは交換するpionの個数は1個に限って話を進める。
著者
今村 洋介
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.96, no.5, pp.187-270, 1998-02-20

ここ数年の弦理論における進展によって、D-braneと呼ばれる広がりを持ったobjectの存在、及びM-theoryと呼ばれる11次元の理論と弦理論との関係などが明らかになった。いくつかの弦理論やM-theoryをつなぐdualityを用いれば、古典的な考察からこれらの理論に現れるtensionやcoupling constantなどの量を決める事ができる。これはそれらの量を数係数まで含めて決める事に主眼をおいてまとめたreviewです。