著者
小川 修三 長原 幸雄
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.104-114, 1949-11

上空(⪝1mH_2O)に於ける宇宙線東西強度の対称性は,地上及び地上より10,000m迄の高度に於ける各緯度で行われた東西強度の非対称性から予測されるproton primary hypothesisに対して困難を興えている. Arleyはこの困難を救うために, negative protonはprimary中に混在するとしている.然しながら彼のいうnegative protonが,π-中間子,μ中間子を経てsoftを興えるという現在容認されている立場から上空の東西効果の問題を如何なる点迄解決しうるかを判りさすために, primary protonとそれによるsoft componentの間の角分布を調べた.
著者
水野 貴之 高安 美佐子 高安 秀樹
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.108, no.4, pp.D9-D12, 2004-01-20

平均場近似のアイデアを用いて企業所得分布におけるPower-Law発生メカニズムを明らかにする。膨大な企業財務データから企業所得は物理学で用いられる乗算ノイズを持つ離散Langevin方程式によって記述されることを示す。Zipf則を30年間維持している日本企業では前年度の所得が統計的に今年度の所得に依存していないという経験則から所得分布のべき指数を理論的に示し、アメリカやイギリスの所得分布については数値計算により示す。
著者
有光 敏彦
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.105, no.1, pp.A62-A72, 2002-04-20

Most of the mathematical approaches for quantum Langevin equation are based on the non-commutativity of the random force operators. Non-commutative random force operators are introduced in order to guarantee that the equal-time commutation relation for the stochastic annihilation and creation operators preserves in time. If it is true, it means that the origin of dissipation is of quantum mechanical. However, physically, it is hard to believe it. By making use of the unified canonical operator formalism for the system of the quantum stochastic differential equations within Non-Equilibrium Thermo Field Dynamics, it is shown that it is not true in general.
著者
谷口 正明
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.94, no.6, pp.F27-F30, 1997-03-20

私たちは光円錐上で量子化された2次元QED(massive Schwinger model)の真空の方程式(ゲージ場のゼロモードの方程式)を解くことによって、理論のθ-パラメターが真空のエネルギーに効くことを示した。
著者
永倉 俊充
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.56-61, 1949-10-15

朝永氏の超多時間理論に於て,単一時間理論との関係に就いての考察に多少不充分な点あり,その為にHamiltonianの誘導に当って模索的な方法がとられている点がある.著者はこれ等の点に考察を加えてこれを明確ならしむると共に,Diracの相対論的場理論との関連をも明かにした.
著者
片山 泰久 徳岡 善助 山崎 和夫
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.80-93, 1955-05

Coesterの超量子化の方法を四次元量子化の観点から取りあげる目的で,通常の理論との対応関係を検討した。こゝで示した解釈に従えば,Coesterの理論は南部の第三量子化の方法と全く同等なものになる。
著者
堀江 久
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.6, no.10, pp."1188-1189"-1196, 1954-06
著者
大栗 博司
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.231-249, 1984-12-20

発散積分から有限部分を取り出す処方について概説しその応用としてζ函数正則化を考える。一般化されたζ函数は発散級数Σ__nλ_n^<-s>の中から紫外cut-offについて正羃で発散する部分を取り除き,その残りを条件収束させたものであることが具体的に示される。
著者
渡部 勇
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.86, no.5, pp.E62-E65, 1993-02-20

今年の7月13日〜24日にSLACで催されたSLAC Summer Instituteに参加して来たので、その報告をします。(この原稿では、SSIの省略はSanyo Summer Instituteではなく、SLAC Summer Instituteを意味する事とします。)