著者
石川 哲也 野々垣 学
出版者
日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.307-314, 2012-06-15

要旨:本研究の目的はミラーセラピーが脳卒中患者の麻痺手に対する主観的認識の強度と質に及ぼす影響を調べることとした.対象は発症から2ヵ月以上経過した脳卒中患者3例.方法は通常の訓練に加え1日30分のミラーセラピーを6週間実施した.アウトカムの測定は上肢機能にFugl-Meyer Assessment,麻痺手に対する主観的認識の強度にVisual Analog Scaleを用い主観的認識の質は対象者の語りを聴取した.結果,上肢機能は1例で改善を認めた.また麻痺手の主観的認識は全例で強度の向上と,質の良性変化を認めた.3例の共通点と相違点から,ミラーセラピーは麻痺手に対する主観的認識の強度と質の改善に有効な方法である可能性が示唆された.

言及状況

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「事例報告から一歩進んだ研究ってどんなことができるかな?」と考えている人なんかに参考になるかなぁと思います。 ミラーセラピーが麻痺手に対する主観的認識の強度と質に及ぼす影響―脳卒中患者3例の共通点と相違点─ (作業療法 31巻3号) | 医書.jp https://t.co/EPMfUAnvT4

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