著者
堀口 申作 斎藤 洋三
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1-2, pp.16-18,74-75, 1964 (Released:2017-02-10)
被引用文献数
4

我国においては, 諸種の観点から花粉症の存在は予想される所であるが, 現在までの所, アレルゲンの確定せる花粉症の報告は極めて少い.今回我々は, 日光地方において季節性に特に春季に起る鼻腔, 咽頭並びに眼結膜のアレルギー症状を呈する21症例に遭遇し, これらに対し, 各種の臨床的検索を行った.これらの症例の罹病時期は, スギの開花時期と一致し, 更にアレルゲンの検索を行った結果, スギ花粉による乱刺法では71.4%に陽性, アレルゲンエキスによる皮内反応では, スギに対し85.7%に陽性, スギ花粉による結膜反応は85.7%に陽性, 鼻粘膜反応は100%に陽性, 2症例にP-K反応を打って陽性の成績を得た.以上を綜合した結果, 本症がスギ花粉をアレルゲンとする花粉症であることが確認されたので, これをスギ花粉症Japanese Cedar Pollinosisと命名した.

言及状況

外部データベース (DOI)

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むくり。おはようございます。1964年に花粉症が正式に確認されたのか。 栃木県日光地方におけるスギ花粉症Japanese Cedar Pollinosisの発見 https://t.co/tGu74RX5fy
「花粉症の父」と称される齋藤洋三の論文。「そこでこれらの症例に共通するアレルゲンとしての可能性を有するものは吸入性アレルゲンの内特に花粉であるまいかとの予想を立て」ってよく思いついたなあ。 https://t.co/6sNrSU341B
「花粉症はなくなるのか -スギ伐採の現状から-」 https://t.co/42GloeAQ5B によると、 https://t.co/ne41q1w7kj が スギ花粉症の初例の報告だったらしい(1964年)

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