著者
坂井 恵子 奥山 治美 島崎 弘幸 片桐 雅博 鳥居 新平 松下 隆 馬場 駿吉
出版者
Japanese Society of Allergology
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.37-43, 1994-01-30 (Released:2017-02-10)
被引用文献数
1

血漿総脂質とリン脂質におけるリノール酸の割合がアトピー患者の方が同年齢の健常者より有意に多く, オレイン酸は少なかった. トリアシルグリセロール(中性脂質)分画ではn-3/n-6比がアトピー患者で有意に低かったが, n-6系列のγ-リノレン酸やアラキドン酸の割合は両群間に有意な差が認められなかった. 以上の結果より, アトピー患者でデルタ6-不飽和化酵素活性が低下している根拠はみられなかった. むしろ, 身体のアレルギー反応性を抑制するには食事脂質のn-3/n-6比を上げることが有効である可能性を論じた.

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アトピーの人は血漿脂質・リン脂質に含まれるオレイン酸の比率が、健常者よりも少ない… 皮脂構成にも影響するのだろうか

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