著者
後藤 由也 角南 陽子 菅谷 慶三 中根 俊成 高橋 一司
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
pp.cn-001598, (Released:2021-07-17)
参考文献数
30
被引用文献数
2

症例は,経過8年の起立不耐を呈した39歳女性である.Head Up Tilt試験で体位性頻脈症候群(postural tachycardia syndrome,以下POTSと略記)と診断した.抗自律神経節アセチルコリン受容体(ganglionic acetylcholine receptor)抗体が強陽性であり,自己免疫性自律神経節障害(autoimmune autonomic ganglionopathy)の治療に準じて免疫グロブリン大量療法を行ったところ,抗体価の減少とともに起立不耐が改善した.本例はPOTSの病態と治療選択肢のひろがりを考える上で貴重な症例である.

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症例は経過8年の起立不耐を呈した39歳女性である.Head Up Tilt試験で体位性頻脈症候群(postural tachycardia syndrome,以下POTSと略記)と診断した.抗自律神経節アセチルコリン受容体(ganglionic acetylcholine receptor)抗体が強陽性であり,自己免疫性自律神経節障害 https://t.co/FxcS3ulFEt
@konomi_q @malaiseeeee7 横から失礼しますいたします。 1例だけですが、 https://t.co/lwIqiyMKdp
こちらも日本の症例(再掲)です。 微熱後に自己免疫性のPOTSとなり大量免疫グロブリンで軽快した例 https://t.co/4vQnQOlpeQ 39歳女性、尋常性乾癬の既往 微熱後に倦怠感が出てほぼ寝たきりに 身体表現性障害と診断され認知行動療法や抗うつ薬を処方されるが無効 その後
治療に反応しづらいPOTSの患者で免疫治療後に症状が改善した方の一例です https://t.co/4vQnQOlpeQ

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