著者
杉島 一郎 松田 瀬菜
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第12回大会
巻号頁・発行日
pp.103, 2014 (Released:2014-10-05)

本研究は,左右の指示をされてもとっさに反応できなかったり,場所を左右で答えるのが困難であったりする左右識別困難について,その原因として認知スタイル(言語優位,視覚優位)が関係あるのではないかとして質問紙による調査を行ったものである。質問紙は谷岡・山下(2005)の左右識別困難質問紙と荒木・木村(2005)のVVQ日本語版,および八田・中塚(1975)の利き手検査を用い,加えて左右識別能力への自信を2件法で質問したものである。99名の大学生を対象に調査を行った結果,左右識別能力に関して性差と認知スタイルの影響がみられた。男性では言語が優位ではなく視覚優位のものほど左右識別が困難で,女性では言語が優位でない方が左右識別困難になりやすいということが示唆された。

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実は、特に病気でもないのに、左右の識別が苦手な人が一定数います。「左右識別困難」といいます。たとえば、対面する人の右の右手を左手だと思ってしまうとかですね。もちろん、おかしなことではなくて、よくあることです。 「左右識別困難」については、こちら。PDFです。 https://t.co/IHUvW1EXiO
左右識別困難と認知スタイルの関係 https://t.co/F6ztTgFx7q
https://t.co/omq0NV1LPX 「「右に曲がって」とか「左の方だ」と言われてもとっさにその方向を判断できない弧とを左右識別困難という。」ぼくこれだ。リンク先は視覚優位な人がなりやすいという仮説を検証した論文。ぼくは視覚優位なのかな……。

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