著者
吉村 信吉
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.19, no.7, pp.365-381_1, 1943-07-01 (Released:2008-12-24)
参考文献数
13

1) 昭和17年12月及び18年1月の低水時に原町田及びその西方の相模野臺地の地下水を調査した。 2) 本地域の一般地下水ば臺地面下23~17mにあり,地形に從つて北西より南東に向つて低下する。その面は境川の河水面と平衡を保ち下の不透水層とは無關係である。原町田附近では町田川及びその支谷の底が低い位置にあるのでそれに向ひ流出し,地下水面は境川との間に分水線を作ることなしに低下してゐる。これは境川中流の冬季の水量を減少させる1つの原因である。 3) 大沼,鵜野森,原町田,金森の3宙水域が本水面上10~15mの所に發達してゐる。武藏野臺地と異なり中央は邊縁部よりも10m近く盛上つてゐる。原町田に於ては宙水域の端を精密に觀密することが出來た。 4) 聚落の發生,立地と地下水との關係を略述した。

言及状況

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[わしメモ] 吉村信吉「原町田附近相模野臺地の地下水特に宙水の性状」地理学評論 19(7), 365-381_1, 1943 https://t.co/OTeTVVwN8y 「芹ヶ谷」に「セリガヤト」のふりがな。現在は一般に「せりがや」。原町田3丁目~金森にかけて宙水があるようである。(現在は不明)恩田川が町田川と呼ばれし時代。
J-STAGE Articles - 吉村信吉(1943)原町田附近相模野臺地の地下水特に宙水の性状 地理学評論19 巻 7号 https://t.co/L2WT6V5ds2

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