著者
山本 俊一郎
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:13479555)
巻号頁・発行日
vol.78, no.4, pp.179-201, 2005-04-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
24
被引用文献数
3 2

本研究は,東京都台東区の靴産地で実施されている産業支援事業「アルティベリー」に着目し,当靴産地における新たなネットワークの形成が高付加価値生産体制に及ぼす影響について明らかにした.その結果,当事業は地域の「産」,「官」,「学」を結び付ける触媒としての機能を果たしており,そこでの新たなネットワークの形成が他産地に対するさまざまな競争優位を生み出していることが明らかとなった.当事業には問題点も山積しているが,当事業を通じた「コンペティションの開催」や「地域ブランドの創出」によって,デザインや技能の向上はもちろん,生産から販売を含め業種の枠組を越えた協力体制の構築が進んでいる.さらに,「ものづくり」に対する意識変化から,若者の製靴関連専門学校への志願者が増加傾向にあり,若者の有するセンスやデザインが当事業を通じて高齢優良技能者の有する技術と融合し得る環境が生まれつつある.

言及状況

外部データベース (DOI)

はてなブックマーク (1 users, 1 posts)

Twitter (3 users, 3 posts, 0 favorites)

【地理学評論掲載論文】山本俊一郎 2005.東京都台東区靴産地における高付加価値生産システムの構築,地理学評論78,179-201.https://t.co/PtNER3z5CU

収集済み URL リスト