著者
近藤 裕幸
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:13479555)
巻号頁・発行日
vol.80, no.7, pp.403-426, 2007-06-01 (Released:2010-03-12)
参考文献数
105
被引用文献数
1 1 1

本研究の目的は, 1910~1930年代にかけて日本の中等教育の地理科教科書にみられた教育観の変遷を, 主として小川琢治著の教科書を通して概観することにある. 結果として, 小川著の教科書は, 文章のみで知識を伝えるものから, 直観教材 (挿図表等) を増やし連携させることで地理科の教授内容を生徒に理解させることを意図するものへと変化していった. 一方, 小川と同じ京都帝国大学に所属していた石橋五郎は, 教科書執筆において, 人文と自然との相関重視の地理教育を主張するだけでなく, 著書『地理教育論』において地理教育全体の体系化を目指す方向性を指向した. 本研究によって, ほぼ同時期に活躍し交流があった両者が, 地理教育において果たした役割に相違があったことと, 戦前中等教育における地理教育の多様性の実態を検証した.

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【地理学評論掲載論文】近藤裕幸 2007.1910~1930年代における中等教育の地理科教科書にみられる教育観の変遷-小川琢治著の教科書を例として-,地理学評論80,403-426.https://t.co/ZnA56vgKbw

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