著者
芝池 博幸
出版者
特定非営利活動法人 緑地雑草科学研究所
雑誌
草と緑 (ISSN:21858977)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.64-72, 2016 (Released:2017-05-31)
参考文献数
36

「セイヨウタンポポ」の学名は「Taraxacum officinale Weber ex F.H. Wigg.」と表記されることが一般的である。しかし、「外来性タンポポ種群」として「Taraxacum officinale agg.」が用いられる場合もある。この場合、命名者の位置にあるagg.は何を意味しているのだろうか。agg.はセイヨウタンポポが倍数性や無融合生殖によって、形態的に識別が困難な種の複合体(species aggregate)であることを意味している。学名を見ているだけでも、セイヨウタンポポが興味深い特性を持っていることがうかがえる。本稿では、日本列島におけるセイヨウタンポポの侵入・定着・交雑の過程を理解するために、タンポポ属植物の分類や生活史、生殖様式等について解説する。そして、重点的に対策すべき外来種という観点から、外来性タンポポ種群による遺伝的攪乱の問題を指摘する。 <引用文献の差し替え> 「渡邉弘晴 2013. タンポポ 風でたねをとばす植物. あかね書房, 東京.」として引用した文献は、「小田英智・久保秀一 2009. 自然の観察辞典② タンポポ観察辞典. 偕成社, 東京.」と差し替えをお願いします(著者)。

言及状況

外部データベース (DOI)

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「二次遷移の先駆植物としての特性を示すセイヨウタンポポが勢力を拡大した.セイヨウタンポポが都市化の指標植物といわれる由縁である( 日本自然保護協会 1994)」とのことですから,遷移の先駆植物として.セイヨウタンポポは含まれるとしてよいでしょう.在来種のタンポポについては,先駆植物とみなさないと思われます.ご存知のように,在来タンポポは,田畑の畔などの比較的安定した環境に生育します.一方,攪乱(か ...

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あ,参考にしているのはこちら↓です。 外来性タンポポ種群(Taraxacum officinale agg.) ―学名から考える侵入・定着・交雑― https://t.co/O6dYH3YUmf

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