著者
大石 直輝 近藤 哲夫
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.73-77, 2016 (Released:2016-07-28)
参考文献数
16

甲状腺乳頭癌は,腫瘍細胞の特徴的な核の形態学的所見によって定義されており,重畳核,すりガラス状核,核溝,核内細胞質封入体といった核所見が乳頭癌を特徴づけている。一方で,乳頭癌は多彩な組織像を呈し,乳頭状構造を主体とする通常型以外にも,特徴的な組織構築,細胞所見,周囲間質の変化を伴った組織亜型が存在する。甲状腺癌取扱い規約第7版ではこれらを特殊型variantとし,1)濾胞型,2)大濾胞型,3)好酸性細胞型,4)びまん性硬化型,5)高細胞型,6)充実型,7)篩型を収載している。近年,それぞれの特殊型に特徴的な臨床像,生物学的態度,遺伝子異常が明らかにされつつあり,これら特殊型を理解しておくことは実臨床上も有益である。本稿では,取扱い規約に記載された乳頭癌特殊型のなかで,代表的な「濾胞型」,「びまん性硬化型」,「高細胞型」,「充実型」,「篩型」の定義,臨床像,病理組織所見,遺伝子異常を概説する。

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@parasite2006 @hkemo1 充実型乳頭癌は乳頭癌全体の1~3%を占め,小児,若年者に多い。当初は電離放射線被曝との関連が指摘され,チェルノブイリ原発事故後の症例で頻度が高いと報告されていた。一方で,被曝の有無に関係… https://t.co/9SGhk3WMo2
@drsteppenwolf 充実型乳頭癌 当初は電離放射線被曝との関連が指摘され,チェルノブイリ原発事故後の症例で頻度が高いと報告されていた。 -- 中略 -- 一方,チェルノブイリ原発事故後,小児にみられた充実型乳頭癌の予後… https://t.co/AvIYyJzaVr
@PriamalFear 第7版の甲状腺癌取扱い規約における変更点について https://t.co/8CWDP4wGLu 「被包性濾胞型乳頭癌の新たな診断名として・・・NIFTPが提唱されている。」
内分泌甲状腺外会誌 特集1:第7版の甲状腺癌取扱い規約における変更点について 甲状腺乳頭癌の特殊型(2016年) https://t.co/sF9NLiK6XJ(PDFダウンロードリンク)
1 1 https://t.co/xvSwND3dQI
甲状腺乳頭癌の特殊型(PDF):https://t.co/Fmv4mQ24Mm

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