著者
鈴木 元
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.2-5, 2022 (Released:2022-05-24)
参考文献数
17

東京電力福島原子力発電所事故にともなう福島県民の被ばく線量に関して,甲状腺の131I蓄積量の実測値が少なかったこともあり,線量の推計が長らく定まらなかった。「原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)2013年報告書」の甲状腺吸収線量評価値は,不確実性が多く,過大評価になっていた。この10年,国内の研究グループの努力により,線量評価の方法論が整備され,被ばく線量推計の精度が向上した。これらの日本人研究者による研究成果を反映したことにより,2021年2月に公開された「UNSCEAR 2020年報告書」では,UNSCEAR 2013年報告書で公表した福島県民の甲状腺吸収線量を改訂し,プレスリリースにおいて「放射線関連のがん発生率上昇は見られないと予測される」と発表するにいたった。本小論では,過去10年の研究の推移を概説し,甲状腺線量評価の現状を報告する。

言及状況

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@caroll19880404 許せんのはこの人間でしょう。 他に明石、山下もいるが https://t.co/DHihcMM6yj ”再評価された小児甲状腺線量の平均値は,最も高い地区でも10mSv未満と低く” UNSCEARに頼んだのか、UNSCEARがこれでやれと言ったか定かではないが、図に乗るのもほどがある。 あ 名前 Gen Suzuki 鈴木の元
さてこうやってみると鈴木の元さんのこの論文も楽観的すぎますな。 https://t.co/DHihcMM6yj セシウムボールは何度も何度も再浮遊している。初期ヨウ素量だけで判断していいわけがない。
@mayoi089 @tswaxAatkyoSSSS 鈴木の元論文で https://t.co/DHihcMM6yj これまでの疫学調査から得られている0.1Gy当たりの甲状腺がんリスク[16,17]から考えると,被ばくによる甲状腺がんの過剰発症は,バックグラウンドに隠れて検出できないと考えられる。 こんなことまで言っておる 許せんことです。
これはまた別物ですかね https://t.co/DHihcMM6yj 日本語版かな タイトルが違うか 再評価された小児甲状腺線量の平均値は,最も高い地区でも10mSv未満と低く,ATDMや行動調査票や屋内退避や甲状腺ヨウ素取り込み率の不確実性を考慮しても,その3倍程度の値である。
再評価された小児甲状腺線量の平均値は,最も高い地区でも10mSv未満と低く,ATDMや行動調査票や屋内退避や甲状腺ヨウ素取り込み率の不確実性を考慮しても,その3倍程度の値である。 https://t.co/YfJKAbhlUc
@mayoi089 https://t.co/KpWHjIA4SX 「県北・県中の住民の90%以上が2mSv未満」と評価されているそうです。検査を続ける必要はないでしょう。
@mayoi089 https://t.co/KpWHjIA4SX 現代の日本人の甲状腺ヨウ素取り込み 率は、18.6±6.0% だそうです。
明日は第45回「県民健康調査」検討委員会 会議開催です その前の44回に 座長さんが交代 鈴木元甲状腺部会長の最新論文を読みました https://t.co/xyLcJMqQdV 『バックグラウンドに隠れて甲状腺がんの被ばくによる甲状腺がんの過剰発症は,バックグラウンドに隠れて検出できないと考えられる』
https://t.co/1klVbnsNY3 ここからPDFへ 鈴木元氏は論文で結論として 『これまでの疫学調査から得られてい る0.1Gy当たりの甲状腺がんリスクから考えると, 被ばくによる甲状腺がんの過剰発症は,バックグラウンド に隠れて検出できないと考えられる。』
闇雲に線量が少なかったといっている訳ではなく、各項目を定量的に評価した結果として線量が殊の外低かったことが示されたわけだよね。健康影響は線量と時間の積に比例するから、一過的な線量上昇の影響は大きくはないよね。→2011年東日本大震災後の甲状腺被ばく線量の再構築https://t.co/LI6zBsioyf

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