著者
北原 次郎太 モコットゥナㇱ
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第55回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.F09, 2021 (Released:2021-10-01)

本発表では、近代以降の人類学的研究の中で収集されたアイヌ民族の遺骨について、収集の経緯と返還運動の現状を述べる。また、遺骨の収集と同じ時期・環境のなかで、物質資料や言語資料も収集された。これらの収集行為を巡り、琉球民族やアイヌ民族と和人とでは、それぞれの立場性によって異なった情動が呼び起こされる。これまで意識的に論じられてこなかったこの差異を認識することが、両者の和解・共同に繋がることを述べる。

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北原モコットゥナシ(きたはら)「「遺骨」と「人骨」/「遺産」と「資料」ーー立場性の認識から和解・共同へ」『日本文化人類学会第55回研究大会』F09 https://t.co/MVX9RFgjzU #寝る前に論文読む 遺骨の窃盗を非難するのに、他の差別問題については非難できない和人の問題点についても述べる良い文
「やすやすと自己同一化し、遺骨研究への批判を語る」「一部の研究者を和人社会から切り離して批判しうるとする姿勢がある」 わざわざ語らせるのはどうかと言及した後にすぬ引用するのもどうかと思ったのだが、常々自戒せねばならないことなので。 https://t.co/plJHoh9m4A

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