著者
加藤 寛之
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.109, no.6, pp.426-432, 2014 (Released:2018-03-14)
参考文献数
13

ワインのコルク臭や清酒のカビ臭の原因物質であるTCA (トリクロロアニソール) は、極低濃度で異臭として感じられることが知られている。コルク臭やカビ臭はワインや清酒の品質を大きく損ねてしまうが、TCAには「異臭」だけでなく、他の香りを感じなくさせてしまう強力なマスキング効果があるという興味深い結果が筆者らによって明らかにされた。運悪くコルク臭ワインやカビ臭清酒に当たってしまったら、他の香りがマスクされるか試してみてはいかがだろう。

言及状況

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ワインに生じるコルク臭のような香りの原因物質について、次の3点が知りたい。 (1)コルク汚染ではなく発酵醸造段階で生じた場合の原因や原因物質は何か (2)その原因物質は清潔な醸造容器に移し替えることでしばらくすると消えるか (3)人体に対する害はあるか

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https://t.co/I9Da2Rfj44 塩素と何がつながってそうなるのかがわかんないなあ
@futee275 上の論文は PDF でも読めます。下のリンクからダウンロード。 加藤寛之「ワイン中の TCA が香りに及ぼす作用と仕組み」 - J-STAGE (日本醸造協会誌109巻6号 2014年) https://t.co/AhgWG6T59q
@roy29fuku コルク除去は色々な方法がありますが、コルクをビンの中に落としてしまう方法やボロボロに崩す方法はあまり良くない気がします。 TCAが少しでもワインに混入すると嗅細胞のCNGチャネルを抑制して不味くなるそうです https://t.co/cLn93Upf8l
ワイン好きな人、読んでみたら面白いかも... https://t.co/gHAxk16xL6
@hassy1224 もうちょっと詳しい記事も見つけました。今回の件でまた少し物知りになりました

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