著者
加藤 寛之
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.109, no.6, pp.426-432, 2014 (Released:2018-03-14)
参考文献数
13

ワインのコルク臭や清酒のカビ臭の原因物質であるTCA (トリクロロアニソール) は、極低濃度で異臭として感じられることが知られている。コルク臭やカビ臭はワインや清酒の品質を大きく損ねてしまうが、TCAには「異臭」だけでなく、他の香りを感じなくさせてしまう強力なマスキング効果があるという興味深い結果が筆者らによって明らかにされた。運悪くコルク臭ワインやカビ臭清酒に当たってしまったら、他の香りがマスクされるか試してみてはいかがだろう。
著者
具 承桓 加藤 寛之
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.4-18, 2013-06-20 (Released:2013-11-07)
参考文献数
49
被引用文献数
2

1990年代後半〜2000年代前半に生じた日韓造船産業の競争力逆転の背景のメカニズムを明らかにする.長期の時間軸を設定し競合するプレイヤー間の相互作用を焦点とした分析を行った結果,長期停滞の後に造船市場が成長市場へと再突入を果たした際に,成長機会を捉えた韓国大手は必ずしも戦略的な行動の結果現在の地位を築いたわけではないこと,日本の旧大手企業ではまさにその時期に多角化の成功が成長の桎梏になっていたことを指摘する.
著者
加藤 寛之
出版者
名古屋市立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

以前の疫学調査の結果、アレルギー疾患罹患者かつ治療歴の長い患者は膵癌の発生は低いという報告がなされた。この報告から抗アレルギー薬には膵癌発生予防効果があるのではないかと考えハムスター膵発癌モデルを用いて実験を行った所、4種類の抗アレルギー薬からロイコトリエン受容体拮抗薬のみが有意な膵発癌予防効果が有ることが分かった。その機序として、膵星細胞内から分泌される物質を修飾する事により、Smad3経路を介して増殖抑制効果を来している事が推測された。
著者
加藤 寛之
出版者
日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.109, no.6, pp.426-432, 2014

ワインのコルク臭や清酒のカビ臭の原因物質であるTCA (トリクロロアニソール) は、極低濃度で異臭として感じられることが知られている。コルク臭やカビ臭はワインや清酒の品質を大きく損ねてしまうが、TCAには「異臭」だけでなく、他の香りを感じなくさせてしまう強力なマスキング効果があるという興味深い結果が筆者らによって明らかにされた。運悪くコルク臭ワインやカビ臭清酒に当たってしまったら、他の香りがマスクされるか試してみてはいかがだろう。
著者
加藤 寛之 佐藤 和信 工位 武治
出版者
日本缶詰協会
雑誌
缶詰時報 (ISSN:04109716)
巻号頁・発行日
vol.90, no.3, pp.269-278, 2011-03
著者
菅 知之 米倉 昭利 加藤 寛之
雑誌
情報処理学会研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.57(2001-EIP-012), pp.15-19, 2001-06-01

ネット社会の発展は目覚しく、今後の可能性に大きな期待がかけられているが、一方ではハッカーや成りすまし等の不安要素も抱えている。非対面・非書面が特徴のネット社会は無責任社会になる潜在的な可能性を秘めているが、無責任社会には善良な市民は入ってこなくなり健全な発展は望めないので、責任追及性の確保が今後の発展のキーポイントである。ネット社会での活動は電子データとして記録されるため、ばらばらに存在する個人情報が容易に収集することができ、その結果として起こり得るプライバシー侵害はネット社会の発展阻害要因となる。責任追及性とプライバシー保護とのバランスこそがネット社会の発展の鍵であり、そのためにはリアル社会との接点を確保して責任追及性を備えた匿名性の導入が有名である。