著者
加藤 寿朗 梅津 正美
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.35-47, 2015 (Released:2020-01-26)
参考文献数
6

本研究の目的は,中学生の社会的思考力・判断力に焦点をあてた縦断的発達調査を行い,その発達的変容について明らかにすることである。本調査と分析においては,社会科学力としての社会的思考力・判断力を構成する能力として,事実判断力,帰納的推論能力,演繹的推論能力,社会的判断力,批判的思考力の5つを措定し,次の2点について検討した。(1)中学生の社会的思考力・判断力の発達的特徴について,(2)中学生の社会的思考力・判断力を構成する諸能力の関係について。分析結果より,中学生の社会的思考力・判断力は,学年進行に伴って高くなり,特に2年生から3年生にかけて伸長する傾向が見られること,社会的思考力・判断力を構成する諸能力は独立しているのではなく相互に関連していることが明らかになった。

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【問い】社会科の「思考力」を細分化して段階づける指導は適切か? 「中学生の社会的思考力・判断力は,学年進行に伴って高くなり…社会的思考力・判断力を構成する諸能力は独立しているのではなく相互に関連していることが明らかになった」 https://t.co/orkFq9gt1e
@world_history_k https://t.co/DsGYPFuV1L これは定量的な研究かな、と思っていたのですがいかがですか?

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