著者
妻鹿 絢子 藤木 澄子 荒川 信彦
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.30, no.7, pp.618-621, 1979-08-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
8

市販牛肉を実際の調理のさいのマリネ条件にもとづき, 角切り肉でマリネ処理した場合にも, 前報のホモジネートを用いた実験でみられたと同様のプロテオリシスが進行し, 筋原繊維蛋白質の部分分解および低分子化が起こることが認められた.また, マリネ処理において針入度の増加と切断応力の減少から肉の軟化が認められ, 肉重量の増加から保水性の増大が認められた.さらに, マリネ処理による低pHにおいて, 肉中のプロテアーゼにより筋原繊維蛋白質が分解し, 比較的高分子の蛋白質は保水性の増大にともなって肉漿中に保持されアミノ酸等の低分子物質は浸漬外液中に溶出した.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (2 users, 2 posts, 0 favorites)

妻鹿でメガって読むのか……(そこじゃない https://t.co/OAF8o8mDHS
お肉を炭酸水で煮ると柔らかくなるという謎レシピが流れてきた。 CO2は理科年表見る限り80℃以上では溶解度0だから沸騰している炭酸水はただの水の筈。 調べたらこういう原理なのか。 https://t.co/RxnH2Fg8j8 煮る前の炭酸水マリネに意味があるという理解でよさそうだ。

収集済み URL リスト