著者
新藤 透
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.1-10, 2004 (Released:2004-12-14)
参考文献数
11

『新羅之記録』は,中世・近世初期の蝦夷地(北海道)の様子を今日に伝えている唯一の史料である.明治後期から北方領域を研究する歴史家は,必ず使用してきた史料であり,その重要性は今日でも変わらない.『新羅之記録』は,貴重な史料ではあるが,編纂者が近世期の蝦夷地の大名である松前氏の一族,景広であることから,松前氏の蝦夷地統治が歴史的に正統性を持つように,故意に史実を解釈しているのではないかと指摘されている.それ故,『新羅之記録』自身の史料研究が不可欠であるが,今まで行われてこなかった.小稿では,『新羅之記録』の写本を収集し,書誌事項を明らかにし,簡単ではあるが分類整理を行った.その結果,近代に写本が多く作られ,流布したことが判明した.また,簡略ではあるが写本の系統がみえてきた.更に内容まで踏み込んでの検討が必要ではあるが,その前段階の研究を行ったものである.

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@m_9_fuji @tDE0OF66fqJzLCG 「以前」?渡島半島“以外”の間違いですかね? ご参考 https://t.co/np1FdeyUPB
……各々の新羅之記録を比較した論文とかないものかと思ったらあった。後で読む。 『新羅之記録』書誌解題稿[pdf] https://t.co/NoiGwpfjPP
『新羅之記録』書誌解題稿 新藤透 https://t.co/WYk3phe01M 新藤透先生は新羅之記録他、中世北海道の史料研究でお勧めする研究者さん。『『新羅之記録』にみられるアイヌ民族関係記述について』とかもお勧めナリ。

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