著者
津田 彰 牧田 潔 津田 茂子
出版者
日本行動医学会
雑誌
行動医学研究 (ISSN:13416790)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.91-96, 2001 (Released:2014-07-03)
参考文献数
40

今日、ストレスは重要な問題である。ここ数年、ストレスが病気の発症に重大な役割を担っていることが論じられている。しかしながら、ストレス反応が身体的疾患や心身障害にどのような影響を及ぼすのかについては、あまり理解されていない。本論文では、病気を左右する要因として、どのようにストレスは重要なのか考察した。また、ストレスは健康-病気の結果をどのように左右するのか、さらにストレスの体験と身体的変化ならびに病理的反応を結ぶプロセスについても検討を加えた。ストレス-コーピング病気罹患性モデルに従い、身体的及び心身疾患の発症における心理社会生物学的要因の役割を明らかにすることを試みた。結論として、健康-病気の結果を繋ぐ主要な2つの過程―すなわち、心理生理学的ならびに認知的-行動的経路―の関与が明らかとなった。今後、さらにこれらの関連性についての検討が望まれる。

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