著者
尾形 明子 鈴木 伸一
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.25-32, 2007-03-31 (Released:2019-04-06)

本研究の目的は、母親の養育態度に及ぼす子どもの病弱傾向に関する認知の影響について検討することであった。研究の結果、病弱傾向の認知と養育態度の関係については、子どもを病弱だと認知しているほど「責任回避的かかわり」が多く、病弱傾向の認知と「受容的子ども中心的なかかわり」や「統制的かかわり」には相関は認められなかった。さらに、母親の養育態度は、「受容タイプ」「統制願望タイプ」「無関心タイプ」の3つのタイプに分類可能であった。そのうち、「統制願望タイプ」の母親は、他の養育態度パターンの母親よりも、子どもを病弱だと認知している程度が有意に高かった。したがって、子どもの病弱傾向を高く認知している母親は、子どもの活動を過度に制限する一方で、子どもの言いなりになっているという養育パターンの可能性がある。

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【掲載論文】尾形 明子, 鈴木 伸一, 子どもの病弱傾向に関する母親の認知が養育態度に及ぼす影響(原著), 行動療法研究, 2007, 33 巻, 1 号, p. 25-32 https://t.co/LyJ89iB2YL
【掲載論文】尾形 明子, 鈴木 伸一, 子どもの病弱傾向に関する母親の認知が養育態度に及ぼす影響(原著), 行動療法研究, 2007, 33 巻, 1 号, p. 25-32 https://t.co/LyJ89iB2YL
【掲載論文】尾形 明子, 鈴木 伸一, 子どもの病弱傾向に関する母親の認知が養育態度に及ぼす影響(原著), 行動療法研究, 2007, 33 巻, 1 号, p. 25-32 https://t.co/LyJ89iB2YL
【掲載論文】尾形 明子, 鈴木 伸一, 子どもの病弱傾向に関する母親の認知が養育態度に及ぼす影響(原著), 行動療法研究, 2007, 33 巻, 1 号, p. 25-32 https://t.co/LyJ89iB2YL

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