著者
藤原 直子 大野 裕史 日上 耕司 久保 義郎 佐田 久真貴 松永 美希
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.159-173, 2010-06-30 (Released:2019-04-06)
被引用文献数
6

本研究では、「気になる子」を担任する幼稚園教諭(コンサルティ)に対する集団コンサルテーションプログラムを作成・実施し、その効果を検討した。6名のコンサルティに対して全6回(フォーローアップ1回を含む)のプログラムを実施し、行動の見方や対応方法を応用行動分析学に基づき教授した。また、グループワークにおいては、コンサルティが行った「気になる子」の観察記録をもとに対応方法を検討した。その対応をコンサルティが実践した結果、対象児の行動に改善がみられた。さらに、コンサルティが子どもに対応する際に感じるストレスが軽減し、保育者としての効力感が向上した。満足度アンケートによる評価も高く、このコンサルテーションの内容は、幼稚園において実施可能であり、その対応方法は「気になる子」の支援に有効であることが示唆された。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 2 favorites)

【掲載論文】藤原 直子, 大野 裕史, 日上 耕司, 久保 義郎, 佐田 久真貴, 松永 美希, 「気になる子」を担任する幼稚園教諭への集団コンサルテーションプログラムの効果(実践研究,<特集>学校への行動コンサルテーション), 行動療法研究, 2010, 36 巻, 2 号, p. 159-173 https://t.co/kRWicTJT7w

収集済み URL リスト