著者
伊藤 理紗 兼子 唯 巣山 晴菜 佐藤 秀樹 横山 仁史 国里 愛彦 鈴木 伸一
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.237-246, 2016-05-31 (Released:2019-04-27)
参考文献数
15
被引用文献数
1

本研究では、エクスポージャー中の恐怖のピーク前後の安全確保行動(以下、SB)が治療効果に及ぼす影響性の差異について検討した。ゴキブリ恐怖の大学生(N=30)を対象に、対象者を三つの介入条件のいずれか一つに割り当てた:(a)SBなし群、(b)恐怖ピーク前SB群、(c)恐怖ピーク後SB群。群と時期(エクスポージャー前・エクスポージャー直後・フォローアップ時)を独立変数、ゴキブリ恐怖に関する変数を従属変数とした分散分析の結果、すべてのゴキブリ恐怖の変数において時期の主効果が有意であった。単純主効果の検定の結果、すべての群においてエクスポージャー直後とフォローアップ時のゴキブリ恐怖は、エクスポージャー前と比較して、有意に低かった。最後に、各群のエクスポージャー中の恐怖の推移もふまえて、エクスポージャー中の恐怖のピーク前後の安全確保行動が治療効果に及ぼす影響について、考察した。

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【掲載論文】伊藤 理紗, 兼子 唯, 巣山 晴菜, 佐藤 秀樹, 横山 仁史, 国里 愛彦, 鈴木 伸一, 単一恐怖症状の高い大学生における、エクスポージャー中の安全確保行動の効果, 行動療法研究, 2016, 42 巻, 2 号, p. 237-246 https://t.co/T3pYdLThoI
【掲載論文】伊藤 理紗, 兼子 唯, 巣山 晴菜, 佐藤 秀樹, 横山 仁史, 国里 愛彦, 鈴木 伸一, 単一恐怖症状の高い大学生における、エクスポージャー中の安全確保行動の効果, 行動療法研究, 2016, 42 巻, 2 号, p. 237-246 https://t.co/T3pYdLThoI

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