著者
登本 洋子 高橋 純
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.43068, (Released:2019-12-23)
参考文献数
30

本研究は教員養成系大学に属する学生の表計算スキルの習得状況を明らかにすることを目的とした.表計算スキルは社会で幅広く使われている基礎的なICTスキルであり,仕事の効率化にも影響を及ぼすと考えられる.調査の結果,他のアプリケーションにおいても共通して求められる表計算スキルにおいては習得がみられるものの,表計算ソフトウェアに特化したスキルは十分に習得されていないことが示唆された.タイピングに関しては,多くの学生はタイピングに自信がないと回答しており,パソコンよりもスマートフォンにおける文字入力のほうが速いと感じていることが明らかになった.さらに,パソコンが「嫌い」よりも「好き」,或いはパソコンが「苦手」よりも「得意」,或いはパソコンが「役に立たない」よりも「役に立つ」と回答した群のほうが,表計算スキルも高いと感じていることが明らかになった.児童生徒のICT活用スキルの向上を高めるためには,教員養成系大学に属する学生の基礎的なICTスキルをさらに向上させる必要があると考えられる.

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教員養成系大学に属する学生の表計算ソフトウェアの操作スキルの習得状況に関する調査 https://t.co/bi5GywOqOh
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