著者
中村 辰三 篠原 昭二 岡本 敏男 合田 光男
出版者
公益社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.138-144, 1983-11-01 (Released:2011-05-30)
参考文献数
11

眼の調節機能と経穴との関係や鍼治療による視力改善について調べることを目的とした。〔方法〕経穴への鍼刺入の前後で調節時間の変化を, Accommodo-poly-recorder で測定した。この結果から有効穴と非有効穴を選び, 視力改善に対する差異について, 10回刺鍼による前後の視力変化を検討した。〔結果〕(1) 風池・太陽両穴共に術前の平均値に比し, 術後は0.06上昇し, Ggl. Ciliare 刺鍼では0.11上昇した。(2) Ggl. Ciliare 刺鍼 (1981年) では, 無眼鏡群で, 視力が0.4上昇し, 有眼鏡群で0.15上昇した。〔結論〕視力改善について鍼治療が有効であり, 視力の悪い者ほど改善度も低く, 軽度のものほど改善度が大きく, 早期の鍼治療により良好な結果が得られる。

言及状況

外部データベース (DOI)

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群分けがちゃんとできているのかやや疑問ですし、この「網様体神経節刺鍼」が眼窩内刺鍼で頻用される刺法なのか私には不明ですが、この研究を見ると、調整時間については風池で、裸眼視力については風池と太陽で、眼窩内刺鍼とほぼ同様の効果がありそうです。 https://t.co/71DLxCfEsZ

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