18 0 0 0 OA 皮膚感覚と脳

著者
山口 創
出版者
一般社団法人 日本東洋医学系物理療法学会
雑誌
日本東洋医学系物理療法学会誌 (ISSN:21875316)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.9-16, 2017 (Released:2020-07-07)
参考文献数
6

本稿では皮膚と心の関係について紹介し、触れることが及ぼす生体への作用や心理的な意味に ついて考察した。まず皮膚が「露出した脳」といわれる理由について、生理学的な知見を紹介し、 境界としての皮膚について心理学的に論考した。次に触れることの作用について、皮膚上の神経 線維の点と、脳内ホルモンのオキシトシンの点から紹介し、それが相手との親密な人間関係の構 築や、癒しをもたらす作用機序について紹介した。さらに触れる際に重要な点として、触れる速 度や圧の重要性について指摘した。最後に、皮膚を入力と出力の両面から捉える必要性について 述べた。皮膚に触れることは通常は刺激の入力としての視点である。しかし一方で、皮膚は内臓 など身体内部や心の働きが表出される部位でもあるため、出力としての視点もまた重要である。 従って入力として皮膚に触れることを通じて、相手の内部状態を同時に把握し、触れて癒すといっ た多面的に皮膚を捉える態度が大切である点について述べた。

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皮膚と脳。皮膚と心。 認知ー情動ー身体。

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ひとつ論文くっつけとこ。 「皮膚感覚と脳」山口創先生 https://t.co/08RInFcV1X https://t.co/hxEAhvLs1R
またc触覚繊維は『圧の強い触れ方』では活性化しづらいようなので、『自己意識を高める』作用は優しく触れる事で得られる独自の反応のようです。 優しく触れる民には面白い論文でしたので紹介させて頂きます。 引用の論文のURL 皮膚感覚と脳 https://t.co/i04nDc7fbA
①「皮膚の表皮細胞が温かいと感じる温度感覚を生み出していることを発見」2023/7/21 https://t.co/aK3UB4BCen ②日本東洋医学系物理療法学会2017年教育講演「皮膚感覚と脳」 https://t.co/51hAEBBy9M →
@nin_geranium ハグだけでも良いということが記載されている論文もありましたhttps://t.co/zSc9XjzCgz 一回の時間よりも、頻度の方が大事みたいですね!夫婦間なら毎晩のスキンシップタイムが良いと思いますね。 マッサージする側もオキシトシン出るみたいなんで、我慢しておきます…笑
皮膚は第三の脳、露出した脳、脳の判断を必要とせず、独自の情報処理を行っている可能性がある。 https://t.co/BGmM8hX4ho
【PDF】#C触覚繊維 >「皮膚感覚と脳」 山口 創 https://t.co/cBwzVyN8lJ
タッチングはコミュニケーション。温かい手で、手首から指先にかけてゆっくり触り、手のひら全体で優しく押して、ゆっくり秒速5センチメートルで体をさする、最後に手首から指先にかけてゆっくり離す。腕、肩、背中から始める。 https://t.co/hcRqh4QQEB
中の人はタッピング療法、仕事関係で何かで教えてもらった記憶しかないので、エビデンスになるかはわからないけど、当時教えてもらった説明に近いページ貼っておきますね  皮膚感覚と脳 - J-Stage https://t.co/EduufvG0LI https://t.co/NyvG1VAUPh
ハンドトリートメントのもたらす恩恵についての考察。 皮膚のC感覚繊維が秒速5秒で適度な圧を感じることで活性化して心地よさを感じる。 手のひらは少し早めでも心地よさを感じることができるとのこと。 実際のトリートメント手技と合致。 https://t.co/PhEdJPNlVU
(参考) 「皮膚感覚と脳」 https://t.co/TIXtJrR9rh 「資生堂、化粧品に対する気持ちの変化を脳科学研究で解明」 https://t.co/ZmbKlqcM7t
私が某世界を代表するジュエラーで、沢山のお客様にブライダルリングをお決めいただき、記録的な売上を残せたのは、商品知識や販売能力などでは徹頭徹尾なく ただ単にご試着前にむくみ取りのハンドマッサージをまとまったお時間ソファーでさせていただけたからだと思うの

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