著者
矢野 正隆
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.160-165, 2016-04-01 (Released:2016-04-01)

本稿では,デジタル・メディアの保存に関する課題を踏まえて,メディア一般を対象とする保存の在り方を再検討する。まず,一般にメディアは,それが伝える意味内容(メッセージ)とこれを載せるモノ(キャリヤー)の二つの側面からなること,また,そのメッセージには,その内容に当たる側面だけでなく,発信・受信という伝達行為そのものに関わる側面も含まれることを指摘する。次に,メッセージをメディアのどこに見出すかは,受信者によって異なるが,その相異が,博物館・図書館・文書館が収集の対象とするメディアにおいてそれぞれどのように現れるかを考察する。これを通じて,メディア保存の現状に一石を投ずることを目的とする。

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[資料保存] 読んだ。ある「モノ」を保存する時、何を保存しようとしてるかにより(図書館→内容、博物館→内容を含むモノそのもの、文書館→モノがやりとりされた文脈的意味)対策が変わるという指摘。興味深かった。

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@munetakanyc https://t.co/bzcIECacH2 デジタルメディアの保存問題って、割と前から言われてるテーマなんですけどね。 クラウドで十分、ではなく、紙やその他色々な媒体で残すべきとされてる。 https://t.co/BZY2jDQY0Y
読んだ。ある「モノ」を保存する時、何を保存しようとしてるかにより(図書館→内容、博物館→内容を含むモノそのもの、文書館→モノがやりとりされた文脈的意味)対策が変わるという指摘。興味深かった。 / “メディアの保存に関する試論:デジタル・メディアを手掛かりと…” https://t.co/mvpgkPFMU5
1 1 https://t.co/BGgZbSV0wJ
会誌「情報の科学と技術」2016年4月号 メディアの保存に関する試論:デジタル・メディアを手掛かりとして…矢野 正隆 https://t.co/dK3ZKlGgQA

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