著者
東 浩紀
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.624-628, 2016-12-01 (Released:2016-12-01)
参考文献数
2

インターネットの利便性をこれまでになく享受し,ネット上に拡散する情報の力が革新的な発想を後押しすることも多い21世紀初頭は,同時に情報漏えいや権利侵害,依存といった弊害や危うさを露呈し始めた時代でもある。不可視だが確実に存在する脅威,ネットにつながっているゆえの不自由さをも見極める必要がある。現代の環境を冷静に認識し,今起きていることに対してどうふるまうべきか。現代思想・法曹・警察行政・迎撃技術・情報工学・サイバーインテリジェンス等のスペシャリストが,6回に分けて考える。第1回は,サイバースペース(情報空間)やインターネットが浮き彫りにした「人間の本質」と「未来」について,哲学者・東浩紀氏が語る。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (17 users, 19 posts, 3 favorites)

現在のSNSは友人関係を「固定的」にとらえている。ITにまつわる現代の問題は案外そこに大きく絡んでいるのかもしれないと会長は言う。 https://t.co/lns1k1H4Cy
近代的な自我が、活版印刷の発明・グーテンベルクの革命によって作られたというのは有名なマーシャル・マクルーハンの説である。自己の内部に文字を介して1対 1で向き合う、この「読む」という行為が、近代特有の「内面」を作り出したのである── https://t.co/rXY8rrXEAd
サイバースペースとセキュリティー:第1回 「人間とは何か」が変わる時代 https://t.co/PRW2JwzRLd
あずまん、こんな興味深い論考を出してたとは! https://t.co/GKiHsgzzfM 情報セキュリティの仕事をして3年半くらいになるけど、セキュリティを哲学との関連でどうとらえるか、というもやっとしたテーマを考えてたから、たまたま見つけたこれを読んで色んな問題が氷解した。そして射程が広い。
失礼します。「配慮」という言葉はハイデガーから来ており、この「セキュリティー」の語源、すべてがそこにあります。 https://t.co/e74PR5Lm25 https://t.co/nGKQ2Tbt67
自分の関心の中だけに閉じこもり,世界への関心を失い,自己充足的な生き方に閉じてしまう可能性。ぼくは,セキュリティーという言葉は語源的にそのような危険をはらんでいると思う。 さすがだな、あずまんはもうこんな事も考えていたようだ これは僕の初発の問題意識だ https://t.co/4dZuR7bt0t
サイバースペースとセキュリティー:第1回 「人間とは何か」が変わる時代 東 浩紀 https://t.co/2XVP45aa3d
カギをかけて物理的な自由そのものを奪うのか,「ドアを開けるな」と教えることで物理的な自由はそのままにしたまま精神的な自由を奪うのか,どちらが「より自由」なのか: サイバースペースとセキュリティー 第1回 東浩紀 https://t.co/K3N00qyQxy
サイバースペースとセキュリティー:第1回 「人間とは何か」が変わる時代 https://t.co/3yKsZQomKV
@yshou @kktsc 会員向けのメールで回ってきたので以下共有→ https://t.co/vBOsHjf158
東浩紀 サイバースペースとセキュリティー:第1回 「人間とは何か」が変わる時代 https://t.co/GL9CY5OFLm
「情報管理」2016年12月号 連載 サイバースペースとセキュリティー:第1回 「人間とは何か」が変わる時代 6回シリーズの初回は、哲学者・作家の東浩紀氏がセキュリティーと無関心、脆弱なプラットフォームとしてのインターネットを語る https://t.co/ufvDihFvh9
【メディア情報】 東浩紀の談話が掲載された『情報管理』Vol.59(2016年12月号)が、ウェブサイトでも公開されました。無料でご覧いただけます。 サイバースペースとセキュリティー:第1回 「人間とは何か」が変わる時代 https://t.co/PjMFVqEt9V

収集済み URL リスト