著者
佐々木 剛 谷村 厚子
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.34-42, 2023-02-15 (Released:2023-02-15)
参考文献数
36

日本における入院精神障害者に対する早期作業療法の既存の研究結果を要約し,今後の研究や実践の示唆を得るためにスコーピングレビューを実施した.データベース検索とハンドサーチにて早期作業療法に関する事例研究,介入研究計14論文を抽出し分析した.早期作業療法では精神症状,作業遂行,認知機能の評価の利用が多く,認知心理機能,健康管理能力,日常生活活動,社会生活適応能力の改善を目的に介入が実施されていた.主な成果として精神症状や認知機能,機能的自立度および動機付けの改善が示された.一方で,集団プログラムの目的が不明確な報告が多いこと,作業に関する成果報告が乏しいことも明らかとなり,今後の課題と考えられた.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (2 users, 2 posts, 8 favorites)

精神障害者に対する入院早期からの作業療法介入の現状と課題 https://t.co/BseFjFXbmO
入院早期からの作業療法介入によって「精神症状や認知機能,機能的自立度および動機付けが改善する可能性」があるそうです. https://t.co/CLWBXk7BWE ※本学 #茨城県立医療大学 の先生の報告(スコーピングレビュー)です.

収集済み URL リスト