- 著者
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吉田 郁政
大竹 雄
本城 勇介
- 出版者
- 公益社団法人 土木学会
- 雑誌
- 土木学会論文集A2(応用力学) (ISSN:21854661)
- 巻号頁・発行日
- vol.71, no.1, pp.1-13, 2015 (Released:2015-05-20)
- 参考文献数
- 42
- 被引用文献数
-
2
5
観測点の最適な位置および点数を決める問題について,情報の価値Value of Information(以下,VoI)と確率論的空間分布推定手法であるクリギングに基づく方法の提案を行った.不確定性の伴う情報からなんらかの意思決定を行う問題において,新たな観測情報が与えられれば判断の誤りのリスクは減少する.VoIを新たな観測情報の追加による判断の誤りのリスクの削減量と定義して,それを最大化するように追加観測点の位置を決め,さらにトータルコストの最小化により最適な観測点数を決める.トータルコストは観測コストとVoIの和として求める.実在の堤防に沿った液状化対策区間の選定の問題を対象に,既存ボーリングに対する追加ボーリングの位置およびその点数の最適化について,提案手法を用いた検討例を示した.