著者
萩田 賢司 森 健二 横関 俊也 矢野 伸裕
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.I_817-I_826, 2015 (Released:2015-12-21)
参考文献数
29
被引用文献数
1 1

放置車両確認事務等の業務を民間委託することを骨子とした駐車対策法制が,平成18年6月に施行された.この駐車対策法制の効果を明確にするために,この対策が駐車車両関連事故に与えた影響を,警察庁の交通事故統計と駐停車違反取締りデータを用いて分析した.H17~25年の駐車車両関連事故の変動をみたところ,駐車車両対策法制の施行後には,駐車車両関連事故が全事故と比較して顕著に減少していることが明らかになった.また,駐車車両関連事故の中では,速度が高い事故,夜間事故,自動二輪車,原付,軽車両による駐車車両衝突などの減少率が大きく,駐車車両関連事故が発生しやすい状況における減少率が大きいことが示された.また,駐車監視員の導入状況により,駐車車両関連事故の減少率はさほど変化していなかった.

言及状況

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平成18年施行の駐車対策法制が駐車車両関連事故に与えた影響 https://t.co/O9ymWosXin 駐車監視員制度の導入後、 ・路上駐停車している車への衝突 ・路上駐停車している車に起因する進路変更や視界不良が関係する事故 が共に大きく減少した(全事故の減少幅を大きく上回った)

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