著者
藤田 義正
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.155-159, 2017 (Released:2017-07-26)
参考文献数
34
被引用文献数
5

レプチンは脂肪細胞から分泌され主に視床下部に作用して食欲の抑制やエネルギー消費の亢進よって体重減少をきたす分子である.一方でレプチン受容体は血球系細胞にも発現しており免疫系に対する作用も知られるようになり,それとともにレプチンの自己免疫疾患における意義も次第に明らかとなった.多くの自己免疫疾患でレプチンが増悪因子として作用していることが示されており,レプチンシグナルの阻害療法が自己免疫疾患の新しい治療方法となる可能性が示唆されている.本稿では現状までの報告をふまえて,免疫系におけるレプチンの意義について概説する.

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”多くの自己免疫疾患でレプチンが増悪因子として作用していることが示されており,レプチンシグナルの阻害療法が自己免疫疾患の新しい治療方法となる可能性が示唆されている” レプチンは自己免疫疾患の増悪因子 https://t.co/uIdHI1Mfai
胸腺への影響もレプチン、痩せにくさや停滞期も視床下部のレプチン抵抗性の影響? ハイカーボでレプチン抵抗性が改善される? レプチンが増えるのか、レプチン抵抗性が改善されるかよくわからんが。 https://t.co/avUPKrUaWu
レプチンと炎症の関係。 レプチンによりbcl-2(アポトーシス抑制)の発現を介してT細胞やエムトア活性化によりTレグ減少。 また炎症性サイトカインも増加。 (マウスによる実験) https://t.co/Qvt0R0XHpC

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