著者
小島 唯 福岡 景奈 赤松 利恵
出版者
日本健康教育学会
雑誌
日本健康教育学会誌 (ISSN:13402560)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.216-224, 2014 (Released:2015-01-13)
参考文献数
17

目的:学校栄養士における,「赤黄緑の3色食品群」を用いた食品分類について,学校栄養士が普段用いている分類と栄養士自身が正しいと考える分類の相違点を特定し,さらに各群に含まれる栄養素の認識の相違点を知ることを目的とした.方法:2012年5~10月,東京都および愛知県の学校栄養士442人を対象に,無記名自記式横断的質問紙調査を実施した.調査内容は,属性の他,赤黄緑の3色食品群を用いた食品の分類,赤黄緑各群の定義,栄養素の赤黄緑3群への分類をたずねた.食品の分類では,21の食品について普段学校給食等で用いる分類と,栄養士自身が正しいと考える分類を,赤黄緑の3群からそれぞれ選択させた.また,両者の回答の一致率を算出した.結果:237人から回答を得た(有効回答率53.6%).栄養士が普段用いている分類と,自身が正しいと考える分類との回答の一致率(%)が高かった食品は,大豆99.5%,きのこ類99.0%,緑豆もやし98.0%であり,一致率が低かった食品は,こんにゃく57.5%,わかめ67.7%,こんぶ69.1%であった.例えばこんにゃくでは,普段用いている分類と,正しいと考える分類の回答が赤群で一致した者(一致率(%))2人(1.0%),黄群で一致した者27人(14.0%),緑群で一致した者82人(42.5%)であり,栄養士間でも回答に違いがみられた.結論:赤黄緑の3色食品群は,栄養士が普段用いる分類と正しいと考える分類に相違がみられ,また栄養士によっても分類の認識が異なる食品があった.赤黄緑の3色食品群には分類の根拠となる,量的指標が求められる.

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【参考】学校栄養士による「赤黄緑の 3 色食品群」を用いた食品分類:普段の分類と正しいと考える分類 https://t.co/dr7tlKKvWB https://t.co/0UiMdCpeml https://t.co/gs3UFa6LZ7
https://t.co/KdCI81DwSE 食堂のあの分類ってどうなんでしょうか
@moonlight0528 @_AKTK22 @KyushokuJP カルシウム、鉄の分類は論文の背景に書いてある部分がポイントかと思います。 私は3色食品群が2つあることを知らなかったのでびっくりしました。 (あと最初打ち途中で返信してすみませんでした…) https://t.co/OHMGhc8cbW https://t.co/QVIW9mC1fB
論文リンク先貼れてませんでした。こちらです。 学校栄養士による「赤黄緑の3色食品群」を用いた食品分類:普段の分類と正しいと考える分類 https://t.co/OHMGhc8cbW
ありがとうございます。っと...リンク先はこちら。 学校栄養士による「赤黄緑の 3 色食品群」を用いた 食品分類:普段の分類と正しいと考える分類 https://t.co/DNQEsceZf8 https://t.co/KyBaiZLgps
https://t.co/1KuQHqOaln

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