著者
筒井 淳也
出版者
関西社会学会
雑誌
フォーラム現代社会学 (ISSN:13474057)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.48-59, 2020 (Released:2021-05-29)
参考文献数
21

持続的な文系縮小圧力があるなか、社会科学の学問を「科学的」かどうかによって優劣判断するような言説が目立つようになっている。このような圧力を受けて、社会学の立ち位置をどのように考えたらいいのかについて考察するのが本稿の目的である。経済学のように科学に近似していくという戦略、科学概念を拡張してそのなかに社会学を入れるという戦略、「科学」とそうでない学問との境界線の揺らぎを指摘してそもそもの判断基準を相対化するといった戦略などがあるが、いずれも有効性に限界がある。社会学の独自性が狭い意味での科学とは異なるところにあるのなら、その立ち位置を外に向かって丁寧に説明することを続ける必要がある。

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筒井淳也「文系縮小圧力のなかでの社会学の立ち位置―科学との類似性と異質性のあいだで」 https://t.co/2JBTt5wNfI
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文系縮小圧力のなかでの社会学の立ち位置 https://t.co/8pmMt4MKvs
「文系縮小圧力」という用語はミスリーディング。いい加減な学問もどきを駆逐していく流れのなかで、文系にそれが多いというだけのこと。 https://t.co/a6Klz6xBGN
J-STAGE Articles - 文系縮小圧力のなかでの社会学の立ち位置 https://t.co/QU6wP1W062
@tk_takamura それもそうですが、「インターネット上の発言力が強い「社会学者」 (しばしば業績があまりない)を社会学者の代表とみなして社会学を非難する言説は後を絶たないが(筒井 2020)」とあるのに、筒井2020読んでみたら、そんな内容の記載がない事が残念でしたね…https://t.co/PEiiDV9TPE
筒井淳也『社会学』読んでるけど、ちょっとヒドイ。 「インターネット上の発言力が強い「社会学者」 (しばしば業績があまりない)を社会学者の代表とみなして社会学を非難する言説は後を絶たないが(筒井 2020)」 とあったので、筒井2020読んでみたら、そんな内容の記載がない→https://t.co/PEiiDV9TPE https://t.co/vYPJHPVrFO

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