著者
濱中 淳子
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.83, no.4, pp.411-422, 2016-12-30 (Released:2017-05-26)
参考文献数
13

高大接続をめぐっては、すでにさまざまな施策が試みられているが、その根底には、ひとつの共通した要素が確認される。関係者たちの「善意」だ。ただ、善意がいつも望ましい施策につながるわけではないのもたしかだろう。本論文は、大学生や高校生に実施した質問紙調査の分析から、むしろこれら施策が中間層にあたる高校生を学習から遠ざけ、大学での充実した学びも難しくさせている様相を実証的に描いたものである。

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[高大接続][高等教育政策]

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“高大接続改革と教育現場の断層—「善意」の帰結を問う—” https://t.co/QSnD5jOJdt #高大接続 #高等教育政策
これまでの高大接続改革あるいは入試改革施策というのは、関係者から子供たちへの「善意」で企画され行われるが、かえって普通の高校生を学習から遠ざけたり、画一的な進学像(現役進学)を強める方向に作用したのでは、とは濱中2016 https://t.co/6h7duBBaD8

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